1か月の医療費の自己負担が上限額を超えたとき、超えた分が払い戻される健康保険の仕組みです。帝王切開や切迫早産での入院など、保険診療になった出産関連の費用で特に重要になります。
仕組みはシンプルで、同じ月(1日〜末日)の保険診療の自己負担が上限額を超えたら、超えた分が払い戻されます。上限額は年齢と所得で決まり、年収約370〜770万円の目安で月およそ「80,100円+(総医療費−267,000円)×1%」です。どんなに医療費がかかっても、自己負担はこの水準で頭打ちになります。
出産との関係で大事なのは、【正常分娩は対象外、帝王切開などは対象】という線引きです。正常分娩は病気ではないため保険診療になりませんが、帝王切開・切迫早産の管理入院・吸引分娩などは保険診療なので、この制度が使えます。日本では出産の約5人に1人が帝王切開といわれており、決して他人事ではありません。
もうひとつ知っておきたいのが【事前の手続きで窓口払いを減らせる】ことです。「限度額適用認定証」を事前に取っておくか、マイナ保険証を使って受診すると、窓口での支払いが最初から上限額までになります。あとから払い戻しを待つ必要がなく、まとまったお金を用意しなくて済みます。
最終更新: 2026-07-29/出典: 厚生労働省